2019年10月1日から消費税が現行の8%から10%になります。
遡ること1989年4月1日に3%の消費税が初めて導入され、大量の1円玉が生産されたニュースを思い出します。
そして1997年には5%へ、2014年には8%を増税が繰り返されてきては、その都度駆け込み需要、からの反動で買い控えというニュースが流れてきました。
大きな買い物は消費税が上がる前に購入した方がいいのか、それとも待った方がいいのか。
悩みどころの判断の一つとして読んでいただければと思います。
2%上がるとどれくらい上がるのか?
例えば3000万円の住宅を購入したいと考えていた場合
・8%の場合:240万円
・10%の場合:300万円
ということは300万円―240万円=60万円あがる事になります。
3000万円のうちの60万円というと、3000万円からすると小さな金額に見えるようで案外気にしない心理が働きます。(車を購入されたことがある方なら、なんとなく分かっていただけるような気がしますが)
ちょっと待った!60万円の差ってどれくらい?
毎月10万円の住宅ローン返済をするとした場合は、半年分になります。かなり大きいですよね。
2%という数字は小さく見えても、高額なものを買うとそれだけの税金を払わなければならなくなるということを念頭においてください。
さらに、60万円と書きましたが実際は住宅ローン申し込み時の諸費用にも影響してきますので、実際はもっと金額差が出ることでしょう。
住宅など大きな買い物は今が買い時?
ならば、今が車や住宅などの買い時なんだな!と思いますよね?
ちょっと待ってください。
本当にそうでしょうか。
政府が軽減税率導入を発表していることは、覚えているかと思います。
主に対象となるのは、食料品(テイクアウト、宅配含む)、新聞(定期購読かつ2回/週以上発刊)です。
よくニュースに出るのは、コンビニのイートインコーナー。
イートインコーナーで食べる用に購入した場合は、10%の消費税がかかりますが、コンビニ外で食べる場合には8%の消費税になるというもの。ややこしい・・・。
また、キャッシュレス決済の場合は2%がポイント還元されるということがニュースでも報じられています。
ということは、これからまだ軽減される内容が出てくる可能性があるかもしれません。
さらに、10%へ増税後に値下げキャンペーンというのが出てくるかもしれませんよね。(確か8%の時は家電関連が還元キャンペーンを実施したと記憶が・・・)
ただ、上で記述したのはあくまでも仮想でしかありません。
増税後の費用と現在の費用、必要なのか必要でないのかをキチンと見極めることが重要なんだと思います。
ではどうすればいいの?
まず、2019年9月30日までに引き渡された建物については8%が適用されることは、既にご存知だと思います。
この期日から逆算してみましょう。
例えば、注文住宅の場合でしたら、土地、間取りや仕様など非常に決めなければいけないことが多数あります。2019年9月30日までに引渡(完成ではないですよ)を受けれるようにすべてを決めて、納得できるのであれば、購入すべきでしょう。しかし、焦って決めてしまって、あとで後悔してしまっては元も子もありませんよね。
また、大工さんの手配もこれから難しくなる可能性があると思っています。
大工さんがいなければ、家は建てれません。すべてが決まっても、いざ大工さんがいません!ではお話になりません。ここも要注意です。
既に1年を切っていますので、注文住宅の場合は早めに決める事をお勧めでしょうか。
建売物件を検討している場合でしたら、非常に悩みどころだと思います。既に完成物件であれば、即入居出来ますので、これはかなり猶予があるとは思います。税制面からですが。
未完成物件ですと、いつ完成するかをキチンと確認してから購入することをお勧めします。
ただ、これも工事現場が非常に立て込んでいる現状、完成時期がずれる可能性もあります。
こういう面からも一度考えてみてください。
ただし、物件は1つです
繰り返しになりますが、物件は1つです。同じものはありません。まず土地が違いますから。
そして、ある意味早い者勝ちな側面も持ち合わせています。
運と縁とタイミングかもしれませんね。
だからこそ、慎重にかつ大胆に私たちと一緒に考えましょう!
お客様にベストな解決方法を提案します。