令和5年度12月の給食紹介
「食育の日」の献立
令和5年度は昨年度から引き続き、食育の日のテーマを「日本の郷土料理について知ろう」とし、沖縄・九州地方から出発して、毎月各都道府県の郷土料理や地域の産物等を紹介し味わいます。12月は新潟県でした。
小学校:A班:12月13日(水曜日) B班:12月12日(火曜日)
中学校:D班:12月13日(水曜日) E班:12月12日(火曜日)
●献立● ご飯・牛乳・タレカツ丼・キャベツの炒め物・豆腐のみそ汁
「タレカツ丼」
新潟市発祥の「タレカツ丼」は揚げたてのトンカツを甘辛い醤油だれにくぐらせて、ご飯にのせた丼のことです。卵でとじていない、ごはんとカツのみのシンプルな料理で、一般的なカツ丼のカツよりも薄い豚肉が使われています。昭和初期に誕生し、瞬く間に人気となったタレカツ丼は、現在も新潟市のご当地グルメ、市民のソウルフードとして親しまれ続けています。
奈良市の給食では初めての登場でしたが、ご飯が進む味付けが好評だったようで、今後も献立に出してほしいという声が多数届けられました。
「古都ならの日」の献立
奈良市産の米を味わう「古都ならの日」の献立です。
小学校:12月18日(月曜日) 中学校:12月18日(月曜日)
●献立● ご飯・さばの竜田揚げ・大根と大和まなの吉野くず煮・奈良なめこのみそ汁・みかん(中学校のみ)
(中学校給食より抜粋)
奈良県産の食材として【米(奈良市産)】【吉野くず】【青ねぎ】【大和まな】【なめこ】を使用しました。
「さばの竜田揚げ」
竜田揚げは、肉や魚を醤油、みりん、生姜などに漬け込んで臭みを取り、片栗粉をまぶして揚げた料理です。竜田揚げの名前の由来のひとつに、奈良県の北西部を流れる紅葉の名所「竜田川」があります。醤油の赤い色と衣の白い色が川の白波に浮かぶもみじを連想させたことからこのように呼ばれるようになった、という説です。
大きく食べ応えのあるさばの竜田揚げは、子どもたちに大人気でした。
「大根と大和まなの吉野くず煮」
大和の伝統野菜のひとつである大和まなを大根と一緒に煮て、吉野くずでとろみをつけた料理です。くず粉でとろみのついた料理は、素材のうま味を逃がさず、体の中から温めてくれます。
☆ナンが久しぶりに登場しました☆
小学校:A班:12月12日(火曜日) B班:12月13日(水曜日)
中学校:D班:12月12日(火曜日) E班:12月13日(水曜日)
●献立● ナン・牛乳・キーマカレー・冬野菜サラダ・アセロラゼリー(中学校のみ)
(中学校給食より抜粋)
子どもたちに人気のナンが久しぶりに登場しました。子どもたちは大喜びで、キーマカレーをつけて美味しく食べてくれたそうです。
★☆奈良の郷土料理「奈良のっぺ」☆★
小学校:A班:12月15日(金曜日) B班:12月14日(木曜日)
中学校:D班:12月15日(金曜日) E班:12月14日(木曜日)
●献立● ご飯・牛乳・いわしのかんろ煮・奈良のっぺ・にゅうめん
「奈良のっぺ」
「奈良のっぺ」は春日若宮おん祭の際に食べられてきた料理です。春日若宮おん祭は1136年から始まり、長い歴史の中で一度も途切れることなく続いています。奈良のっぺは、大根、里芋、にんじん、ごぼう、厚揚げなどをだし汁と醤油で煮込んだ料理です。小麦粉等を使わず、里芋によってとろみをつけるところが全国的な「のっぺ」と異なります。また、材料を烏帽子の形のように切ることも奈良のっぺの特徴です。
昨今、おん祭を知らない子どもが増えてきているようですが、給食がきっかけとなり、奈良の伝統あるおん祭について興味をもってくれると嬉しいですね。