0120-1504-09
menu

海外での感染症にご注意

Top/健康・医療/海外での感染症にご注意

海外での感染症にご注意

例年7月以降、夏休みを利用して海外に旅行される方が増えることが予想されます。
海外には、日本で発生していない感染症や日本における発生よりも高い頻度で発生する感染症も報告されており、中には予防接種も、治療法もなく、感染すると重篤な状態になる怖い感染症もあります。出発前に渡航先の感染症情報を厚生労働省ホームページを確認し、必要に応じて予防接種を受けるなど、適切な感染予防を心がけましょう。

■詳しい情報は渡航前に必ずチェックしましょう
  参考)厚生労働省ホームページ(FORTH)

    

     

エボラ出血熱にご注意ください

エボラ出血熱は、ウイルスに感染した動物やヒトに接触することにより感染し、死亡率の高い(25%~90%)病気です。潜伏期間は通常7日程度で、突然の発熱、疲労感、筋肉痛、頭痛、咽頭痛で発症します。それらの症状に続き、嘔吐、下痢、腎機能、肝機能の低下が見られ、進行すると全身に出血傾向がみられる場合もあります。

世界保健機関の発表によるとコンゴ民主共和国北キブ州、イツリ州、及びウガンダ共和国カセセ県においてエボラ出血熱が発生しています。この病気に対する治療法やワクチンは今のところありません。流行地域に近づかないことが重要ですが、渡航される予定のある方は、感染した人の血液や体液、これらに汚染された可能性のあるもの、動物(死体を含む)には触らないでください。

麻しん(はしか)・風しんにご注意ください

 麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって起こる病気です。その感染力はウイルスの中で最も強く、麻しんを発症している人と同じ部屋にいるだけで(空気)感染することがあります。日本は平成27年に麻しんの排除状態にあることが認定されましたが、その後も海外からの持ち込みと、持ち込んだ感染者からの流行が時折みられており、平成30年度には当市を含む郡山保健所管内でも発症者が確認されました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの予防接種が最も有効な予防法といわれており、ワクチン接種を受けていない人は、海外旅行の際にかかる可能性が高いため注意が必要です。

 風しんは、平成25年に全国的流行がみられた後は落ち着いたかのようにみえていましたが、平成30年の夏ごろから流行が広がり、例年を大幅に上回るペースで感染が拡大しました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       風しんは飛沫感染(咳やくしゃみなどによって飛び散る飛沫に含まれる病原体が、口や鼻などの粘膜に直接触れて感染すること)により感染が拡大します。麻しんに比べると感染力は低いと言われていますが、妊婦が感染すると、「先天性風しん症候群」という出生児に心疾患や難聴、白内障といった疾患が現れる可能性があります。妊婦だけでなく、社会全体として感染拡大を防止する必要があり、乳幼児期の定期予防接種に加え、平成31年度からは、これまで定期接種の機会がなかった年代の男性に対する定期予防接種が定められました(風しんの追加的対策)。対象となる方については、抗体検査と必要に応じて予防接種を受けることができます。

■風しんの追加的対策について詳しくはこちらをご確認ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      風しんの追加的対策について(生駒市ホームページ)



動物由来の感染症にご注意ください

動物由来の主な感染症をご紹介します。

■動物からうつる感染症
・日本では発生していませんが、海外の野生動物や家畜はどのような病原体を持っているか分からないことが多く、重篤な感染症の病原体を持っている可能性があります。
・海外では、むやみに動物に触れることはやめましょう。

◇ラクダ <中東呼吸器症候群(MERS・マーズ )>
・中東地域はMERSの流行国であり、感染源は現地にいるヒトコブラクダです。
(中東諸国 :アラブ首長国連邦、サウジアラビア、イエメン、 カタール等)
・ラクダに乗る、ラクダの肉を食べる、乳を飲む 、近づく などの接触は危険です 。
・ラクダは 近づくと唾を吐くことがあるので、石けんと水でしっかり洗いましょう。
・中東諸国のラクダは接触しただけで、帰国時に検疫所での申告が必要です。

◇蚊

・蚊を媒介した感染症が世界的に多く報告され、特に中南米・アフリカ・東南アジアではジカウイルス、熱帯・亜熱帯地域ではマラリア、デング熱 などに注意が必要です。
・屋外では肌を露出しない、地面や草の上に服を置かない、虫除け剤を使用する等刺されない、 かまれないよう注意してください。

◇ダニ <クリミア・コンゴ熱>

・ウイルスを保有したマダニに咬まれたり、感染した動物(特に羊などの家畜)と接触したりして感染します。特に中央アジアや中東では毎年患者が発生しています。

・マダニが生息する草むらに入る場合は、長袖・長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避けましょう。

■蚊やダニによる感染症についてはこちらも参考にしてください。
蚊・ダニから身を守りましょう(生駒市ホームページ)

蚊からうつる感染症について

引用元