感染性胃腸炎に気をつけましょう
感染性胃腸炎とは?
主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。
原因となるウイルスには、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「アデノウイルス」などがあり、主な症状は腹痛・下痢・おう吐・発熱です。「ロタウイルス」「アデノウイルス」による胃腸炎は、乳幼児に多く見られます。
主な感染経路は経口(口から体内に入ること)感染です。
感染原因としては(1)汚染された貝類や飲料水を食べたり飲んだり、(2)感染したヒトのふん便や吐物により汚染された場合です。
これまでもノロウイルスによる胃腸炎は毎年12月から3月をピークにして全国に流行しています。
感染すると・・・
体内にウイルスが入ってから1~2日後に吐き気、おう吐、腹痛、下痢、発熱などの症状がでます。風邪に似た症状で始まることもあります。通常は1~3日で回復する場合が多いのですが、ひどいおう吐、下痢が続いた場合は脱水症状になることがあります。早めに医師の診察を受けましょう。
どうやって予防するの?
- 最も大切なのは手を洗うことです。特に排便後、また調理や食事の前には石鹸と流水で十分に手を洗いましょう。
- カキなどの二枚貝を調理するときには、中心部まで十分に加熱しましょう。
手を洗う時は、腕から指先まで30秒以上、石けんでていねいにこすり洗いしましょう!
特にふん便や吐物の処理には、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用するなどの細心の注意を払いましょう。
ノロウイルスの感染力を失わせるには、加熱(85度、1分以上)や次亜塩素酸ナトリウムが有効です。逆性せっけん、消毒用アルコールはあまり効果がありません。
次亜塩素酸ナトリウムは市販の「家庭用塩素系漂白剤」にも含まれています。(原液の濃度は5~6%が一般的です。50~250倍に薄めて使います。)
便やおう吐物の処理方法は?
用意するもの
- 使い捨て手袋、マスク、エプロン
- 使い捨てタオル、新聞紙、ペーパータオルなど
- 約1000ppmに薄めた塩素系消毒薬(5%濃度なら50倍)
- ビニール袋などの密封できる袋2枚
処理方法
- ビニール袋などの廃棄用袋は、口をあらかじめ広げておきます。
- 腕時計、指輪などをはずし、手袋・マスクをつけます。
- 便やおう吐物を新聞紙や使い捨てタオルで覆い、その上から塩素系消毒液薬をかけた後、静かにふき取り、すぐに広げておいたビニール袋に入れます。
- 塩素系消毒薬を浸したペーパータオルなどで、便やおう吐物が付着した床や壁を浸すように拭き取り、すぐにビニール袋に入れ、袋の口をしっかり縛ります。
- 口を縛ったビニール袋をさらにビニール袋に入れた後、裏返しながら脱いだ手袋も入れ、内側を触らないように口を縛って捨てます。
- 最後に手を洗います。
(注意)ノロウイルスは乾燥すると部屋中に浮遊し、口に入って感染することがあるので、処理はできるだけ早くしましょう。
詳しくは、厚生労働省ホームページ「ノロウイルスに関するQ&A」をご覧ください。
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