お客様に販売できない物件をあたかも「販売できる」かのように見せかける「おとり広告」。
私たち不動産業界では不当表示の中で最も悪質とされており、厳しい措置を与えられる違反です。
おとり広告をするのはなぜ?
簡単なお話です。お客様を自社へ誘導し、契約をしてもらいたいだけです。
どのような業種でもそうですが、営業マンはお客様と対面しないとモノを販売出来ません。
(ECサイトは別ですが)
いかにしてお客様と対面できる接点を作るかがキーになりますので、おとり物件を使ってお客様を引き寄せるのです。
おとり広告はどんなもの?
①物件が存在しないため、実際には取引することができない物件を表示
→いわゆる架空物件のことですね。
②物件は存在するが、実際には取引の対象となり得ない物件を表示
→既に契約済みなどの物件ですね。実はこのケースが一番多いのです。
③物件は存在するが、実際には取引する意思がない物件
→最も悪質で特に賃貸住宅広告で見られます。
おとり広告に惑わされないためには
多くの方々はポータルサイトやHPで物件を調べて問い合わせをするかと思います。
上記の②は一番多いのですが、不動産会社の更新日とその物件の売却日にずれが生じるケースもあり、問い合わせをしても物件がない場合もあります。
ですから、悪意よりも不手際の方が多いケースです。
特に注意しなければいけないのが上記③のケース。
おとり広告での問い合わせに対し、その物件の難点を言いながら他の物件を勧めたり、紹介や案内を拒否するとかなり危険です。また、著しく安い賃料で募集しているのに、なかなか成約していない物件も危険です。
言葉巧みに誘導して、買わせたい物件を勧めてきますので、注意してください。
有効な手段としては、「内覧したいので現地待ち合わせ可能ですか」と聞いてみてください。
もしくは「おとり物件ですか?訳ありですか?」と聞いてみるのも手だと思います。
みなさんの住宅探しのお役に立てればと思います。