以前にお伝えした、わが社の胡蝶蘭。根が伸び放題になっていたので、株分けして植え替えました。
胡蝶蘭は毎年の植え替えは必要はなく、3~5年に一度くらいで構わないそうです。
何かの理由で株が弱った時などに植え替えることで鉢の環境を変えて元気を取り戻させるために実施します。
植え替えの判断ポイント
3年以上植え替えを行っていない株
・植え込み資材(水苔・バークなど)が腐食している
・株が根腐れを起こしている
・鉢の大きさから見て株が大きくなり過ぎているなど。
わが社の胡蝶蘭は3年以上植え替えを行ってなく、鉢の大きさから見て株が大きくなり過ぎていました。
植え替えの手順
1)株を取り出す
まず鉢から株を優しく取り出します。株を傷つけないように慎重にゆっくり取り出します。無理に力まかせに引っ張ってはいけません。
もし鉢が根張りで一杯の時は鉢の下から水を吸わせておくと取り出しやすくなります。
2)根についている水苔やバークを取り除く
株が取り出せたら、根に絡みついている古い水苔やバークをきれいに取り除きます。根を傷めないように注意深くしてください。
根の掃除ができれば今度は健康な根を残して、傷んだ根をハサミで切り落とします。元気な根はクリーム色や薄緑色ですが、傷んだ根は黒っぽく変色して感触はブヨブヨでスカスカです。
3)水苔使用の場合
根の手入れが終わったら根をあらかじめ湿らせておいた新しい水苔を多めに巻き付けて鉢にギュッと押し込みます。株を上に持ちあげても鉢が落ちなければ大丈夫です。
4)バーク使用の場合
バークをひとつかみポリポット鉢(柔らかいビニール製のポット)に入れて、固形肥料を入れます。
その上に再度バークをひとつかみ投入します。根を傷める恐れがあるので、肥料が決して根に直接触れないように注意します。
胡蝶蘭の株をポリポットの真ん中に入れて周りにバークを敷き詰めます。割りばしなどを使用して隙間のないようにバークを詰めていきます。完了したら、ポリポット自体を鉢に入れます。
植え替え後のケア
胡蝶蘭は植え替え後のケアが非常に大切です。
せっかく上手に植え替えても、その後の手入れが悪くて枯らしてしまっては大変ですから、次の3点に気を付けてください。
1)水やりは植え替え後の一定期間はストップ!
胡蝶蘭の植え替え後はバーク栽培の場合は1週間、水苔栽培の場合は2週間程度水やりを停止します。時々、葉の表面に霧吹きする位で構いません。
水やりをストップすることで、胡蝶蘭が水を求めて発根の促進に繋がるのです。
根が伸びてきたらコップ一杯(200ml)の水をバーク栽培では一週間に一度、水苔栽培では10日に一度程度与えるようにします。
2)植え替え直後の肥料はNG!
本来、胡蝶蘭は栄養分があまりないような環境で生育する植物ですから肥料はそれ程必要ないのです。特に植え替え直後に与えると負担が大きくなって株が弱ってしまい逆効果です。
3)植え替え直後の害虫被害や病気に注意!
特に植え替え直後の胡蝶蘭は抵抗力が弱まりやすく、病気になったり害虫被害を受けやすくなったりするので注意が必要です。
植え替え後、うっかり水を上げてしまいそうでしたが、水やりは我慢です。今は霧吹きで水を吹いてあげています。
元気に育ってくれますように・・