さて、現地周辺をしっかり確認したら次はいよいよお家の見学です。
まず新築物件の場合、未完成物件なのか、それとも完成物件なのかで確認できるポイントは違ってきま
す。
完成物件の場合、実際に物件を見ることができるので、広さや仕様、設備などのほか、窓からの眺望、
生活音など、細かくチェックしましょう。
実際に自分達が生活することを想像して見学すると、より自分達にあった物件かどうかを判断すること
ができると思います。
未完成物件で施工例の完成物件やモデルルームを見学する場合は、購入を希望する物件との間取りや広
さの違いを考えながら見ていきましょう。また、設備が標準仕様ではなく、オプションであることも多
いので、営業の方にしっかり確認しておきましょう。
中古物件の場合は、建物の維持管理状況や設備などの傷み具合も確認したいポイントです。
一戸建ての場合は建物の外壁や屋根、建物の基礎や土台を、マンションの場合は外壁や共用廊下などを
見て、大きなひび割れや傾きがないかを注意しましょう。 自分では状態の判断が難しく不安な場合
は、売主の承諾が必要で、有料になりますが住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所等につい
て、建築士等の専門家に「ホームインスペクション」を依頼する方法もあります。
なお、中古物件を見学する場合は、売主が居住中のこと場合も多々ありますので、マナーに気をつけま
しょう。また、設備や内装の汚れや傷、欠陥などに気がついても、後で不動産会社の担当者に相談する
といった配慮が必要な場合もあるでしょう。
また、中古物件を購入してリフォームする場合は、希望通りにリフォームできるかどうかあらかじめ確
認しておきましょう。主に、マンションの場合は、「管理規約」によるリフォームに関する制約を、一
戸建ての場合は、法律や条例による制約を確認する必要があります。さらに、建物の構造上からリフォ
ームが難しい場合もあるので、リフォームを依頼する専門家などに相談するとよいでしょう。
●ホームインスペクション
ホームインスペクション(住宅診断・建物検査)とは、住宅の設計・建築に詳しい建築士などの専門家が、住宅の劣化状況について調査を行い、欠陥の有無やリフォームすべき箇所、その時期などを客観的に診断するものです。
調査の内容は、目視による調査から専門の調査機器を使用したものまで、調査会社や依頼主の意向によって変わります。
特に新築時から年数が経過している中古住宅では、消費者には住宅の構造部分の劣化状況や改修の必要性などを判断することが難しいため、最近では事前にホームインスペクションを依頼した上で住宅を売買するケースが増えています。
周辺環境の確認の時と同様、お家見学の際もたくさん確認しないといけないことがありますね。
住宅の購入というのは一生に一度、あるかないかの大きな買い物です。
失敗しない為に、しっかりと調べ、納得した上で購入しましょう!